351:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/29(土) 18:48:02.02 ID:iSm8z8mn0
「あぁ…憎たらしい奴だったわ。しかも助けられそうになったしね」
「いい奴じゃねぇか」
「そうかしら?」
「…いや、わからねぇけど」
最後の最後で麦野は超電磁砲に助けられそうになったが彼女の意地がそれを阻止した。
原子崩しをうまく使って助かったから良かった。
しかし、そうは言ったものの、彼女の絶対に目標を成功させようとする意地と勝利への執念がいつしかあだになる日がこないと言いきれない。
その後、二人は他愛もない会話をしながら麦野の住んでいる高級マンションの地下駐車場に到着する。
二人は車から降りる。
浜面は二人分の荷物を持つとエレベーターに入る。
エレベーターのボタンをあけたまま麦野を待つ。
すると少し足を引きずる様な歩き方で麦野がやってきた。
膝の部分だけ片方すりむいている麦野の脚が痛々しい。
彼女がエレベーターにゆっくりと乗ると浜面は最上階を押す。
麦野は浜面に抱きつき、唇を重ねる。
「おい…むぎ…?」
「うっさい、浜面」
くちゅくちゅと二人の唇からは淫靡な音が流れ出る。
最上階に上がっていくエレベーター。
動揺する浜面をよそに麦野は二度と離さない意思表示をするかの如く、ずっと唇を重ねてくる。
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