365:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 01:46:41.90 ID:WUoUVnwX0
フレンダの唯一の身内と言うだけではない。大好きな姉だ。
この腐った街で短い人生の旅路を終わらせるつもりは彼女は毛頭ない。
いかなる手段を使おうがフレンダは姉にあおうとする決意をひそかに強くする。
しかし、どうすれば姉に会えると言うのだ。
どだい、どこにいるのかもわからない。
しかし、フレンダはある人物を思いつく。
(…!あ、そっか…あいつに掛け合ってみれば…探してくれるかも…!)
(電話の女なら…教えてくれる…かも?なんだかんだでバンクにアクセスできる権限とかもってそうだし…)
電話の女、その正体は判然としない。しかしかなりの有力人物なのではないだろうか。
フレンダはあくまで希望的観測に過ぎないこの推論を都合がよすぎね、結局、と考え苦笑し頭の中から排除する。
ぼんやりとソファによっかかりながら姉の行方をフレンダは考える。
しかし、その思考は不意に覗き込んだ滝壺の無垢な表情で立ち消えになる。
「ど、どうしたの?滝壺」
「フレンダこそ。ぼーっとしてて何考えてたの?」
「あはは…いや…結局…どうでもいいくだらないことって訳よ」
「お姉ちゃんの事?」
「は?」
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