377:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:26:26.56 ID:WUoUVnwX0
――中国 北京
日本の四国程の面積を持つ北京市。
天安門から程近いマンションで静かな戦いが行われた。
キン、キン…
カラカラ…
転がる薬きょう、硝煙。床に広がるどす黒い血。
男と女が死体の身元を調べている。
「あーあー学園都市と取引していた華僑の抹殺って任務だったけど…なんだかんだでちょろいもんでしたねぇー」
「相手は武器も碌なものを持ってなかったからな。貴様の大きいショットガンを見てたまげていたぞ」
男はそういいながら女の持っている物を指さす。
フランキスパス12。大型ショットガンで機関銃の連射能力は持ち合わせていないが、数百、あるいは数千の弾丸を四散させる破壊力を持ち合わせている。
女は金髪で白人。男は身長180センチ程で日本人。金髪の女も日本語を話している。
「パーっとぶっ放す方がいいじゃないですかぁ。手っ取り早く終わることだし」
女は軽い調子で言い放つと華僑の男たちが持っていた書類を適当にパラパラとめくっている。
どうやら学園都市の技術を利用してひと儲け考えたいたようだったが、学園都市の統括理事会から依頼を受けた二人がそれを阻止した。
学園都市内の内訌問題ならば警備員や風紀委員とかいう組織が事態に当たるそうなのだが、いかんせん公に警察機関がないと言っている学園都市側にとっては
外部に漏れた情報を裁く組織がない状態になる。
なので学園都市はフリーの傭兵や非公式機関の暗部に海外に出張ってもらうこともあるそうだが、今回はその典型例のうちの一つだ。
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