380:投げんな匙 ◆t4xyS9bQ1M[saga]
2011/01/30(日) 02:30:26.22 ID:WUoUVnwX0
「もう…会ってなくて久しいのか?」
女は無言でコクンと頷く。
男は思った。この女に妹が居る事、それはどうでもいい。
…ただ、なぜ、その妹がこのファイルに乗っているのだ?
「私の妹は私を探しに学園都市にやってきたんです…私がちょうど学園都市の仕事に飽き飽きしてフリーの傭兵に転向する時に…」
「入れ替わりという訳か」
「はい…」
男は当たり障りのない言葉を選び、会話に応じていく。
金髪のこの女は以前学園都市で英語と歴史の講義を担当していたと以前、女本人から聞かされていた男は「ほう」と相槌を打つ。
「砂皿さん…妹に会いたい…一度コンタクトをとって見てもいいですかね?」
「貴様の好きにすればいいだろうが」
金髪の女に砂皿と呼ばれた男はだるそうに答える。
以前からこの女は仕事以外でも俺に意見を求める事が多かったな、とぼんやりと男は思いだしていた。
「…でも…ここのリストに載っているってことは…私の妹は…フレンダは…危険な世界に身を置いているんじゃ…?」
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