413:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/08(火) 11:11:13.83 ID:4/Yp8CWbo
佐天が学校に登校したり、補習に参加したり、遊んでいる間にもアイテムは戦い続ける。
以前も言ったが、彼女たちはさまざまな理由で学校を欠席している。
学園都市と銘打っておきながらも学校に通うことのない生徒がいると言う矛盾。
彼女達はその矛盾の中に生きている存在なのだ。
(よっし…まず上に報告しなきゃね…)
冷蔵庫に行くことをあきらめ、ポチポチとタッチパネルを動かしていく佐天。
アイテムが任務終了の旨のメールをよこすと、佐天は未だ見たことのない治安維持機関に任務が終了したことの連絡をする。
(上…ってどんな人達なんだろう)
ポチポチとタッチパネルで、メールを作成しながら佐天は“上”の正体を考える。
メールの送り主の名前だと“学園都市治安維持機関”となっているが、果たしてそれが何なのかもわからない。
(上の指示…っていうのも果たしてどうなんでしょーねー…)
佐天は不意に自分が学園都市に良いように扱われているのではないかと考える事がある。
しかし、それも実際に銀行に振り込まれている金を見れば霧散してしまう。
彼女は“上”に報告するメールを作成すると、狭いベランダに出て干していた洗濯物をしまう。
しまうためにベランダに出ると、ベランダは日差しに照らされていてかなり熱かった。
学生寮から見える立川の市街地は夕日に照らされて真っ赤になっている。
とても綺麗に見えたし、逆に真っ赤に燃えている不気味なオブジェ群にも見えた。
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