過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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418:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/08(火) 11:24:16.59 ID:4/Yp8CWbo
(我ながらグダグダ…情けない…)


そう思いつつも佐天は電話の仕事を辞められなかった。
結局は自分の今置かれている環境でそれなりのお金を得、良い暮らしをしている。
美琴との事もあの戦いの時の事を意識しなければいつもどうりやっていける、彼女がそう考えたからだった。


(何事も、時間が忘れさせてくれる)


彼女はそう思った。


彼女が実際に電話の女として得た報酬でゲーム機や私服もちょっと買ったりしている。
ガラにも無く親に仕送りをしている。


内訳としては一月で使い切れず、余ったお金を学園都市外の両親の宅に送金している事にしてるのだが、当の両親は気付くこともないだろう。
初春には親に送金している事だけを言うと「へぇ!私なんて余ったお金パソコンとか観賞植物買っちゃいますよ!」と驚いていた。


親に仕送りをすること。
それは親孝行かもしれないが、佐天はこれを一つの免罪符としていた。


ここ最近は少なくなったとは言え、仕事がなくなった訳ではない。
ひとたび仕事が始まれば誰かが傷つき、もしかしたら死ぬかもしれない。


彼女が上から受注したオーダーをアイテムに伝える事で死人が出る。
佐天はその直接の犯人でこそないが、彼女の命令が無ければ存命できたハズの人物も少なからず居た事だろう。


誰かの父であり、誰かの母であり、子であり…、そうした人たちの命を絡め取る仕事は決して気持ちのいいものではない。
しかし、人は“慣れ”という恐ろしい機能を持っている。


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