431:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/08(火) 23:43:22.16 ID:4/Yp8CWbo
『学園都市の治安はやはり警備員と風紀委員だけでは守りきれません』
『公式では学園都市は警備員と風紀委員で秩序を保っていますが、実際にそれだけでは治安維持や防諜面で多分に不備が生じてしまいます』
佐天は面倒くさそうにしながらも、テレスティーナの話しを聞きながら「そうなのよねぇ」と内心につぶやく。
それは彼女がここ最近アイテムに連絡をする様になってから気づいたことだった。
結局は教師と生徒だけで学園都市を守ろうなんて考えが絵空事なのだ。
現に佐天の電話一つで学園都市の機密を盗みだそうとするスパイを捕獲したり、殺害したこともあった。
土台、教師と生徒で多摩丘陵と多摩の盆地を守ろうとするのがおかしい。
『今回お集まり頂いた皆様のお陰で学園都市の治安は守られています』
お集まり頂いた方々…やはり佐天と同じように暗部の組織に連絡をしている同業の人達のことだろうか。
彼女は光学プロジェクターで見えないこそすれ、自分の周りにも同じ仕事をしている人達がいるんだ、と考える。
そして自分の行っている事はやっぱり正しいことなの?と佐天は自分に問い質した。
佐天はホールに同じく出席しているであろう連絡要員達に取りたてて、親近感は沸かなかったが、自分と同じ事をしてる人達がいるんだと考え少し安心した。
それは人殺しをしているのは自分だけではない、という安心感かもしれないし、正義の為に、学園都市の為に働いているんだ、といった安心感なのかもしうれない。
佐天はその安心感を特に分析しようとはせず、テレスティーナの話を引き続き、めんどくさいながらも聞くことにした。
『私もMARと言った警備員の一部所を任されていますが、やはり産業スパイや技術漏洩を完全に阻止する事は難しい』
女は心底悔しそうに表情をゆがめ、下を向くと、首を横に数回振る。
佐天は「MARって何?」と首をかしげるとその疑問を見計らっていたのか、彼女が「MARとは…」と話しを始めた。
テレスティーナによれば、なんでもMARと言うのはMulti Active Rescueの略称で邦訳が“先進状況救助隊”とかいう警備員下の一組織だ。
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