449:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:39:40.86 ID:ofO3IuS6o
「へぇ…風紀委員ですかぁ…超頑張りますね」
ついさっきまで隣の座席で特大パフェを頬張っていた少女が携帯電話の連絡一本で血相を変えてレストランを出ていくのを絹旗は映画雑誌の上からぼんやりと見つめる。
残った一人は一人っきりで超かわいそうですね…と、どーでもいいことを考えながら再び彼女は雑誌の映画特集の項目を見つめていく。
「結局、電話の女の正体はわからずじまいって事?」
「うーん…そういうことかなぁ…あ」
フレンダの質問に一度は首肯したものの、麦野は何かを思い出したようで、再び下を向き考え始める。
(そういえば…今日の任務終了連絡はしてなかったよなぁ…ちょっとメールで聞いてみるかね…)
取りあえず任務終了連絡をしようと思った麦野は携帯電話のメール作成ボタンをポチポチと押し、任務完了の旨が記載されたメールを送った。
麦野はメールを送ると再び電話の女の正体はどんなやつだろう、という興味に注がれていく。とその時だった。
ういーん…ういーん…
麦野がメールを送った直後に携帯電話のバイブレーションの音が鳴る。
彼女は「誰かの携帯なってるわよ」とアイテムのメンバー一人一人を見ながら確認を取るが誰も居ない。
(おいおい、ちょっと待て。私が任務終了メール送って何でちょうどこのタイミングでバイブレーション音が聞こえるんだよ…)
麦野はおかしいな、と思い、周囲を見渡す。
窓側座席の一番端に位置しているアイテムの座席から携帯のバイブレーションが聞こえる座席と言えばとなりの座席しかありえなかった。
通路を隔てて前に位置している座席に座っていた客は麦野が電話の女に携帯電話の番号を送る前に退店している。
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