450:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:40:34.10 ID:ofO3IuS6o
偶然なったと言うこともあり得る。
確かめるために、麦野はもう一度メールを送ってみた。
今度は何も記載していないメール。
もし電話の女に怒られたら適当に間違えた、とでも言っておけばいいだろうと考える。
麦野は窓側座席の隣に座り、こちらに背中を向けている女…あれはどこの中学の制服だったか?と記憶を思い返そうと思った時だった。
不意に携帯電話のバイブレーションが鳴った。
音の発信源は間違いなく隣の座席の女だった。
「おい、そこの中学生」
麦野は背中を向けて座っている中学生に、外れていたらごめんと思いつつも話しかけていた。
呼びか掛けられた女は「私ですか…?」と緊張した面持ちだ。
違うか?と麦野は自分の推測が外れたのか?と後悔する。
アイテムの他の構成員達も麦野に懐疑の目を向ける。
「おい、麦野、いきなりなんだって女の子に話しかけるんだよ」
「そうですよ、中学生超びびってるじゃないですか」
「結局、麦野のオーラに圧倒された女子中学生Aって訳ね」
「麦野にすごまれた中学生を私は応援するよ」
四者四様とでもいおうか。
麦野に話しかけられた中学生に同情するように佐天を見つめる。
しかし、麦野はその中学生の少女に懐疑の眼差しを向けるのを辞めなかった。
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