過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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456:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:45:14.97 ID:ofO3IuS6o
「は…はぁ??」


浜面が自分に指を指して「え?俺?」と怪訝な表情を浮かべている。
麦野は浜面のすっとボケた表情を確認することなく「そうよ」と冷淡に言い放つと両手を顎に乗せてにこりと笑って見せた。


「じゃ…じゃぁ…仕方ない…変顔いっきまーす」


「………」

何をやろうとしても結果は見えていたと言うべきだろう。
浜面が変顔するぞ、と宣言した所でアイテムの面々が期待に表情をほころばせる事はなかった。


しかし、与えられた任務を遂行するのが浜面という男だ。
彼はぐにゃりと顔をゆがめて「いっひいっひ」と変顔をする…。


「………」


シーン…死ーん…。
空気が完全に凍りついた。
その場の空間がバキバキと壊れていくような音すら聞こえてきそうな白けっぷりだった。


「はぁ…死にてぇ…」


浜面の人生終了させたい宣言が飛び出すのもつかの間、アイテムの面々から大きなため息がこぼれた。
しかし佐点は「ぷぷぷ…」と今にも吹き出しそうになっている表情を何とかこらえそうとして必死だった。


「ぷぷぷ…すいません…おもしろすぎです…!あ…あっははは…!」


佐天は腹に手を当てて笑いこける。
その光景を目の前で目撃したアイテムの面々もつられてぎこちなく笑った。
さきほどの凍てついた空気が多少緩和された様だった。


「これからもよろしくって事かな?」


「あ、はい。そうなります…!」


窓側に座っていた滝壺が初めて佐天に対して口を開く。
佐天は滝壺の方に向くとがばっとお辞儀をする。



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