466:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:55:54.70 ID:ofO3IuS6o
「えーっとねぇ…ステファニーっていう人なんだけど…」
「ちょっと待ってね」
膨大な人物ファイルの渦中からたった一人の人間を探しだす。
そのきの遠くなるような作業をフレンダは今までずっと一人で行ってきた。
フレンダは佐天が熱心にタッチパネルで名前を入力する光景をちらと見つつ、内心で苦笑した。
自分が人一人から情報を聞き出すまで、いろいろな下調べをしてきた。
しかし今はその煩雑な動作も不要。
ただ、データの渦中から検索してヒットを引き当てればいいだけ。
フレンダがエレクトロマスターでもない限り、学園都市関連人物ファイルに接続する事は出来なかった。
それが暗部に落ちて一カ月ばかりの少女がアクセスできるとは…。
なんというか、もはやあきれるレベルである。フレンダが色んな所に足を運び聞き取りをした結果が今一瞬で明らかになるかもしれないのだ。
フレンダは永遠と思われた時間を外の学園都市の高層ビル群の景色を見つめつつ待った。
実際には三十秒ほどだったのだが、それはフレンダにとっては長く感じられた。
部屋に訪れた沈黙が破られたのは不意に発せられた佐天の音読によってだった。
「あった、ステファニー=ゴージャスパレス…カナダ出身…」
「第十四学区の…高校の教諭で英語(この場合国語に相当)と世界史を担当…第XXX支部の警備員で勤務するも辞表…現在は傭兵として活躍している」
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