過去ログ - 佐天「…アイテム?」
1- 20
486:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/12(土) 03:02:08.11 ID:8hjNMdxho
自分ではその答えを出したつもりだった。
しかし、いざ口に出そうと思うとはばかられるのは何故だろうか。


アイテムに入ってからは約十数万という安月給で学園都市の治安維持に影ながら貢献してきた。
姉の背中に憧れて学園都市にやってきた彼女は、姉の所在を見つけようと思い、気付けば学園都市の暗部に転落していた。


暗部に墜ちた時、即ちアイテムに入った時、から今に至るまで、この組織には特に何も感慨深いものなどなかった。
ただ、この最先端の街の裏で繰り広げられる生命のやり取りに従事していただけ。


しかし、そんな彼女が姉が見つかったらどうする?という単純な質問に答える事に躊躇していた。
それはアイテムに何も思い入れがない彼女自身が最も以外に感じていることだった。


(まさか…自分はこの環境に満足していたって訳?)


そんな感情、や環境、馬鹿らしいと吐いて捨ててしまいたい衝動にフレンダは駆られる。
しかし、どうしても滝壺を前にして答える事が出来ない。
自分は葛藤しているのだろうか?


(…まさか私はアイテムをやめたくないって事?)


姉を探そうと思い、学園都市の裏事情にどんどん足を突っ込んでいった彼女は今では立派に身体ごととっぷりこの学園都市の闇に浸かっている。
アイテムをとんずらして自由になりたいと思っている反面、認めたくはないが、自分の現状の環境に満足しているのかもしれない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice