492:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/12(土) 03:20:13.72 ID:8hjNMdxho
――同日、学園都市のジャンクションエリア 調布 夜
巨大な壁…と言われて想像するもの…万里の長城、ベルリンの壁、西サハラの壁…。
それらとは規模こそ違えこそすれ、外敵や侵略者から防備するといった名目で敷設された学園都市の壁もそれらの壁と同じ効力を持つ。
「あー、見えてきましたねぇ」
「あぁ」
砂皿が運転する黒のレクサスIS350Cはサンルーフを全開にあけ、首都高を乗り継ぎ、学園都市の行政下に置かれている調布ジャンクションに向かって下りていく。
ジャンクションの左右に広範に広がる壁。
これが日本と学園都市との間に言わば、国境を構成している壁だった。
そこを越え、壁の下をくりぬかれたトンネルをくぐっていくと一気に視界が開ける。そこが学園都市だ。
「お前にとっては…久しぶりだな、ステファニー」
「えぇ…ここのどこかに妹がいるんですね…」
ステファニーは砂皿と話をしながら現れては後ろに流れていく巨大なビル群を見回す。
数年前に学園都市を離れた時よりもさらに多くの高層ビル群が立ち並んでいる。
彼女はかつて同じ学校で教鞭を採った教諭達や警備員で知り合った他学区の教諭達の顔をおぼろげに思いだしてみる。
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