504:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:17:10.29 ID:J4PEtpCFo
両親が亡くなってから、ステファニーは両親に代わって、フレンダを守るために強くありたいと思うようになった。
カナダ軍に入隊したのもそれがきっかけなのかもしれない。
しかし、彼女がそう思えば思うほど、フレンダと会う時間はなくなっていった。
そして、いつしか高校生に相当する年齢に達した時、二人は別離していた。
取りたてて中が悪くなった訳でもないのに。
ステファニーはフレンダを守ろうと思う反面、世界を見てみたいと思ったのだ。
学園都市の裕福な生活にひたっているのも良い。警備員としての格闘技術も修得し、それなりに自信があった。
ちょっとだけ、そんな気持ちでステファニーは学園都市を離れ、戦場を回った。
しかし、気付けば学園都市を抜けだし、はや数年が経っていた。
そして傭兵生活が板についてきた、と思った矢先だった。
そう。先日、北京に退避した華僑の連中の襲撃現場で見つけたフレンダの顔写真。
あの写真がステファニーを再び学園都市に舞い戻らせるきっかけになったのだ。
(今度はもう絶対にフレンダから離れない)
汚れた世界を見るのは自分だけで良い。フレンダ。
お前まで私みたいな事をしちゃダメじゃないか。
ステファニーはひそかに妹をこの学園都市の闇から掬(すく)いあげようと決心した。
そう考えると、自然と顔が強張り、こぶしに力が入る。
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