508:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:21:45.27 ID:J4PEtpCFo
今日はまだ麦野から連絡が来ない。
急に仕事が入ることもあったが、現段階では仕事はない、と決めてフレンダは外出する支度に取りかかる。
「肩透かしになってもいいよ。私、仕事ない日はここでずーっとぼーっとしてるだけだし」
滝壺はそう自嘲気味につぶやくと「ね?」とフレンダに同行する許可をもらうために首を少しだけかしげて見せた。
結局、フレンダは滝壺の協力を断り切れず、一緒に警備員の詰所に行くことになった。
フレンダは思う。
姉が学園都市に来ているかどうか、それすらも定かではない。
しかし、このまま学園都市の暗部に身を沈めていく事は絶対に承服できない。
姉を探すために暗部に堕ちた彼女が、そこで斃れてしまうなど本末転倒だ。
大好きな姉はまだ生きているのか。どこかの戦場でのたれ死んでいるのか?
それすらもわからない。
ただ、アイテムで身を擦り減らして終わるつもりなど毛頭ない。
電話の女との接触によって回り始めた姉の捜索作戦という歯車が回り始めた。
まだまだ解決しなければいけないことは山ほどある。
しかし、フレンダは姉を探すための小さな、小さな第一歩を歩み始めたのだ。
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