521:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:35:59.86 ID:J4PEtpCFo
フレンダの知り合いのステファニーにしろ、砂皿とかいう狙撃手にしろ、現段階でどこにいるかを把握する事は出来なかった。
けれど、と佐天は思った。
一人だけ…もしかしたら、フレンダが知りたがっている砂皿という男の正体を知っていそうな人物がいる。
佐天はほんの少しだけ、心当たりがあった。いや、心当たりと言うかむしろ、ほぼ確証など無いのだが。
ともあれ、情報バンクで調べても、出てくるのは最近の情報だけで、連絡先や、現時点でどこにいるかと言ったことは把握できずじまいだった。
ならば、実際に外へ出て、行くしかなかった。そう。佐天がおよそ面識があると思える警備員の人物は一人しかいなかった。
あの秘書然とした出で立ちで金髪の女性。
学園都市の治安維持部隊の一派MARの指揮官、テレスティーナ。
「ねぇ、フレンダ?」
「何よ?涙子」
「一人だけ…。その人なら知ってるかもしれない!」
「え?ホント?」
確証はないとは言い切れない。
警備員の一部門であるMARを束ねる彼女なら、外部組織に仕事の要請をした警備員たちを良く思っておらず、その腹いせで情報を教えてくれるかも知れなかった。
僅かな、ほんの僅かな可能性に掛けようと、佐天は思い、とっくに食べてなくなったアイスの木の棒をくわえている滝壺とフレンダを見据える。
「なんとも言えないけどね、いくわよ。一か所だけ心当たりがあるの」
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