530:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:45:03.51 ID:J4PEtpCFo
「あ、じゃ、私たちも出ますね」と佐天が言い、テレスティーナのオフィスを後にした。
部屋にひとりぽつんと椅子に座っている彼女はキーボードをカタカタと叩き、メールを作成していく。
宛名は砂皿緻密。
(金髪の女の子がどういった理由で砂皿緻密と連絡を取ろうとしてたかはわからないけど、取りあえず護衛に当ててやるか)
携帯電話のアドレスをメールの宛先欄に添付する。
暗部組織の連絡係のボディガードとして砂皿に佐天を守って欲しい旨のメールを送信した。
メールは無事に送られたようだった。後は砂皿が今回の案件を承諾するかどうかだった。
にしても、とテレスティーナは思った。
なぜ、アイテムの金髪女が砂皿緻密の連絡先を聞き出そうとしたのだろうか。
知り合いだとしたら連絡先くらいは知っているはずだ。
さっきはフレンダ達に笑顔を見せて応対していたテレスティーナの顔が考えながら徐々に曇っていく。
MARという組織の長になってからというものの、何事にも不信感を抱くようになってしまった自分を彼女は内心で嗤う。
しかし、その不信感から発信されている信号に彼女は正直に従う事に決めていた。
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