541:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:53:02.78 ID:J4PEtpCFo
「…うっさい…!」
「あ!あんな所に!」
少年が虚空に向かって指を指す。
その動作についついつられてしまう美琴。
一拍後に彼女が視点を元に戻すと遙か先に少年は移動していた。
「チックショウ…!また逃げて…!」
名門、常盤台の少女らしからぬ舌打ちをすると美琴は流石に少年を追う気にもなれず、帰ろうと思い、多摩都市モノレールに乗ろうとする。
(こっからだったら万願寺が近いかしら?)
夕日が陣馬の山々に沈みつつある。
既に遙かに小さくなった少年を見つめると美琴は勢いよく踵をかえしてモノレールの駅に向かおうとする。
(そろそろ帰りますかねぇ〜…あんまり遅いと黒子が気にするからなぁ…)
学生バックをぶんと勢いよく持ち、美琴は歩き出す。
ここ最近、彼女の機嫌は良かった。
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