544:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:56:19.50 ID:J4PEtpCFo
(うわ、野球部邪魔…)
大会に向けての追い込み練習だかしらないが、美琴にとってはただの邪魔な壁程度にしか映らない野球部。
その何十人もの列が通過していくと佐天と話している人達が土手から降りていくのがちらと見えた。
佐天は消えていく二人に手を振っている。振られた方も振りかえしているようだった。
(へぇ、柵川中の知り合いかな?)
真っ赤に燃えている太陽の光が多摩川の水面にぎらとうつりこんで一瞬視界がふさがれる。
その直前にベレー帽と金髪のブロンドの女が土手から降りていく風に見えた。
一瞬、カッと体が熱くなり、Sプロセッサ社で戦った光景を思い出す。
まさか、と美琴は思い、対岸にいる佐天を呼びかけようと思った。
しかし、美琴の方にも他校の部活のジョギングの走列がやってきて佐天を呼びかける事は出来なかった。
走列がいなくなった時には既に佐天はいなくなっていた。
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