553:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 02:07:46.26 ID:J4PEtpCFo
――佐天の学生寮付近
トヨタのランクルが佐天の学生寮の近くに停車する。
夕日に照らされてぎらと光って反射するボンネットを見て、まぶしいな、と砂皿はつぶやく。
ステファニーを助手席で待たせておいて腰にグロック17を差し込んだまま、佐天の学生寮に向かう。
(僥倖か…?それとも、罠?)
アイテムのフレンダ―即ち、ステファニーの妹―と接触し、救出するという作戦の第一ステップはまず、アイテムの連絡係、佐天涙子との接触で始まったのだ。
彼は学生寮の佐天が暮らしている部屋のドアをこんこんとノックする。
『はい、どちらさまですかぁ〜?』
ドア越しから声が聞こえてくる。
元気な女の子の声だった。
「護衛の任務を承った砂皿という者ですが…佐天涙子さんのお宅でよろしかったでしょうか?」
『あ、そうです、佐天です。ど、どうぞ、入って下さい…』
ドア越しに聞こえる声の主がガチャリとドアをあける。
チェーンロックを外し、すっとドアが開く。
砂皿は一礼するとお邪魔しても?と再確認。どうぞ、と佐天は言うと砂皿を家に上げた。
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