586:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/19(土) 20:48:38.72 ID:p/ocpvSSo
彼女は砂皿が机に置いた佐天の連絡先が記されているメモ用紙を見つめる。
(あの紙に書いてある連絡先からフレンダの連絡先を聞いて、すぐにでも…連絡を取れれば…!)
目の前に妹と連絡を取ることが出来るかもしれない連絡先が記されている。
彼女達は知らないが、事実、佐天はアイテムのリーダー、麦野からフレンダの連絡先を教えてもらい、ステファニーに送信しようとしていた。
ステファニーは妹と連絡を取れない事に歯がみした。
しかし、もし学園都市側が何らかの手段で警戒行動を取っていた場合、うかつに連絡を取ることは出来なかった。
学園都市のなんらかの技術によって砂皿と佐天の行った行動が傍受されるとも限らない。
そう思った砂皿はNECの最新式の暗視装置でもう一度学生寮の付近を監視する。
ステファニーが先程車内でワン切りコールをよこしてきた事で佐天が監視されている事を知った砂皿。
現在も雑居ビルの屋上でひそひそと隠れながら監視している工作員とおぼしき連中がちょこんと見える。
何が始まるんだ?砂皿は推測する。
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