593:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/19(土) 20:53:56.19 ID:p/ocpvSSo
アイテムという身内の中から出る裏切り者、彼女は、フレンダがいかなる理由を告げようと、そう判断し、フレンダの学園都市の脱出行を認めないだろう。
(裏切りは許さない…私がアイテムを辞めるって事が、もしばれたら…?)
フレンダは麦野の怒りに狂った姿を想像する。
最悪、死も考えなければなるまい…普段は服や美容の話しに興味が有り、博学の彼女だったが、ひとたび戦闘になると目的を達成するまで執念深く、それを遂行しようとする。
そして、任務に失敗や不備があればそれを補い、補完しようとし、他の目標を見いだす。
そんな彼女がフレンダの脱出行を納得するか…?
話してみなければわからない…一体どうすればいいのか。
フレンダは思考を巡らすが、どうすればいいか検討も付かない。
「話してみようよ…?きちんと順序だてて話せば…ね?」
「……麦野も分かってくれるかな?」
滝壺の双眸に映るフレンダは日中、姉と接触できるきっかけを掴んだ時の嬉しそうな表情とは打って変わって、今にも泣き出しそうな表情だった。
そんな表情を目の前で見せられた滝壺は、ここ最近しているように、ぐっと自分の方に泣き出しそうなブロンドの少女を引き寄せる。
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