648:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/06(日) 04:14:15.16 ID:9DJGvsKGo
麦野はフレンダにその事を聞くと満足そうな笑みを浮かべて、パフェが来るのを待っている。
フレンダはそんな麦野を視界に捉えつつ、思う。
何故、テレスティーナが自分の脱出情報を知っているか?
昨日は電話の女に姉とコンビを組んでいる傭兵までつけてくれた。もしかして、自分が姉ではなく、”知り合い”と姉との関係を正直に述べなかった事で嫌疑をもたれたから?
先日テレスティーナは、フレンダ(と滝壺、そして佐天)に協力する姿勢を見せた。
しかしながら、彼女は何故フレンダを抱えている組織『アイテム』の長、麦野にフレンダの裏切りとも取れるメールを送ったのか。
(どうなってるのよ…この状況)
フレンダに取ってわからないことだらけだった。
(結局…私は、テレスティーナに裏切られたって訳!?)
フレンダの中で疑念が猜疑心になり、沸々と怒りに変わっていく。
(護衛はどうなったのよ?涙子にはお姉ちゃんのパートナーの傭兵がついたのかしら?)
なら、まだ学園都市から脱出するチャンスはある。とフレンダはおもう。
「…組織内がぎすぎすしたり、内ゲバなんて真似したくないけど、再確認ね」と麦野が再びフレンダに問い掛ける。
一メートルあるかどうかといったファミレスの卓を隔て、麦野とフレンダが相対する。
二人以外は言葉を発しない。
ドリンクバーから人数分のジュースや水を取ってきた浜面も、普段とは違う雰囲気に呑まれ、日産のロゴが彫られている車のキーを弄る事位しか出来なかった。
再確認?とフレンダは首を傾げる。彼女はへへんと鼻をならすそぶりをする。
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