688:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/08(火) 03:33:51.16 ID:1Ac6BJ7uo
――同日柵川中学の学生寮
猟犬部隊とステファニーの追撃戦が始まる少し前。
早めにホテルを出た砂皿はアイテムの連絡係りである佐天と接触していた。
時刻は少しさかのぼって、午前中。
「…私の、護衛役を放棄し、地下に潜伏する?」
「あぁ。そういうことになるな」
佐天は砂皿の言った事を反芻する。
砂皿は自分達が何者かによる盗聴を受けたことを佐天に伝える。そしてその事実を踏まえた上で地下に潜伏することを伝えた。
「このままどこかにいれば学園都市の何らかの勢力から攻撃を受ける可能性がある。なので暫く地下に潜伏しようと思う」
「ち、地下ってどこに?」
「地下と言っても実際に地下にもぐるわけではない。要は潜伏だ」
「潜伏…」
砂皿は目の前にいる中学生の不安そうな表情を見つつ話を進める。
「柵川中学の学生寮付近にあるあの雑居ビルだ」
砂皿はそう言うと立ちあがってカーテンをあける。
彼が指を指した先には小さく雑居ビルが見えた。
確か私達、あのビルから監視されてるはずじゃ?と疑問に思う彼女だったが、しかし、そんな事を気にすることなく砂皿は窓も開けて夏の熱気を堪能する。
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