過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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691:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/08(火) 03:41:00.94 ID:1Ac6BJ7uo

「その点に関しては問題ない。排泄物を科学分解出来る応急キットと食品がそれぞれ一ヶ月分。それに仮に私の拠点が学園都市側に露見したとしても安易に攻めてくることは出来ないだろう」


「何でそう言いきれるんですか?」


砂皿はそういうと、持ち込んでいたアタッシュケースをぱかりとあける。
ヘッケラー&コッホのクルツ短機関銃とその弾倉が差し込んであるのを含めて六本。


その光景を見て佐天は息をのんだ。砂皿はクルツ短機関銃を収納してある容器を更に半分ほどあける。
するとそこには数珠つなぎになっているいくつかの弾が綺麗に収納されていた。


砂皿は丁寧にそれを見せると「強力な毒ガスだ」と言い放つ。
佐天は学校の授業で教わったことを思いだした。確か国際法上ガスの使用はいかなる場合禁止されているはずじゃ?


「これは拳銃や機関銃の銃筒に接続して射出したり、時限爆弾のように遅効性で破裂させる事も出来る。局所的な範囲でしか使用出来ないが、相当な破壊力を持つ兵器だ」


彼はそう言うと「これを使えば多数の死者が出ることになるのでなるべく使いたくないが…」と付け加えた。
佐天に毒ガスを見せると、砂皿はアタッシュケースをかちゃっと閉じる。


「で、アイテムのメンバーには話しをしたのか?フレンダの学園都市脱出行に関して」


「すいません、こっちでは把握してないです」


「分かった。ではその件も分かり次第連絡をよこしてくれ」


佐天はわかりました、とただ目の前にいる戦いのプロフェッショナルの言うことに頷く。
幾多の戦場を駆け抜けてきた傭兵の言葉は一中学生の佐天に取って千鈞の重みを放っていた。


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