720:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/09(水) 02:02:50.87 ID:irmETSjMo
「砂皿さんー!消毒してくださいー…!」
ステファニーはじっとりと汗を掻いたまま助けを求める。
するとトレーニングを中断した砂皿がやってきた。
「すいません…自分では無理でした」
「ほら、言わんことない」
砂皿はそう言うと血がドス黒く凝固しつつある床を見ながら止血が出来ているのを確認するとステファニーから十徳ナイフを拝借し、丁寧にレザーパンツを切っていく。
すると擦過した傷跡が生々しく残っていた。
数十分の後、傷口は適切に治療され、包帯が巻かれた。
「あ、ありがとうございます」
(わ、私の脚みといてなんも思わないですか…とほほ…)
「困ったときは最初から頼むんだな」
(ったく…これだから綺麗な女は傭兵に向いていないんだ…こちらも集中しないと目移りしかねん)
「すいません…以後気を付けます。所で砂皿さん、どれくらい潜伏するんでしょうか?」
ステファニーは砂皿からどれくらい潜伏するか聞いていなかった。
というのもステファニーの性格だと「一ヶ月も潜伏出来る訳ないじゃないですか!」とか愚痴をこぼしそうだったから。
つい今し方考えていたステファニーに対する女に向けた感情を払拭し、砂皿は弁を続ける。
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