726:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/09(水) 02:11:51.85 ID:irmETSjMo
『…………………ズユース…了解しました』
『………………………リシャール了解です』
『………………………………テオ了解です』
突如掛かった死の呼びかけに反抗する余地はなかった。
男達は死ぬと分かってていても数多の命令に承服せざるをえなかった。
親に行かせる…それが荒唐無稽な冗談ではない事を猟犬部隊は承知していた。ならば…本当に苦渋の決断だが自分が行くしかあるまい。例え死ぬとしても…!
彼らは念じた。どうか、あれが致死性のガスではありませんように…と。
「戦場じゃぁ諦観は美徳だぁ。行ってこい」
まさにお前が言うかと、と言いたい衝動に駆られているだろう猟犬部隊の隊員達はしかし反抗出来なかった。
テレスティーナは「ひどい人」とぼそっと言うが、数多に「ん?んんん?」と凄まれて「好きにすれば?」と首を横に振った。
「じゃぁ、お前等の勇姿はこっちで見届けてやるから、頑張れ。突撃時刻は最終下校時刻を回ってからだ。いいな?」
『サー……』
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