757:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/13(日) 18:14:50.81 ID:RnZvJev9o
――レストラン「ジョセフ」のトイレ
「時間がないけど、私と会うのもこれが最後かな?」
「そうね、フレンダ…」
「涙子はどうするの?」
「…私は前にも言ったようにあなたをここから逃がす…それに協力するのが免罪符だと思ってるから…」
そう。
佐天は人の命が最も軽んじられている学園都市の暗部に身をやつしている。
そんな世界で彼女が最も求めていた物。
それが自分の命令で人が死んだ、という罪を忘れさせてくれる免罪符だった。
「協力ね…涙子は充分協力してくれたわよ?一ヶ月前に砂皿さんと私に接触するきっかけを作ってくれたじゃない」
「でも…あれはテレスティーナさんのメールでフレンダに迷惑かけちゃったよ?まだ何か出来る事があるなら…」
「平気。もうこの学園都市から出る覚悟は出来てる。涙子はこの後も連絡係を?」
「いやー!それが全然考えてないのよねー…これからどーすんのか。取り敢えず、安全な場所まで避難したら連絡頂戴。コレ、私の元々持ってる携帯の連絡先」
佐天はそう言うとアドレスと連絡先が記載されている紙を渡す。
フレンダはその紙をポケットにしまうとトイレを出る。
「あ、そうそう。これ、今日お姉ちゃんから来たメール」
「え?どれどれ見せて?」
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