780:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:03:00.98 ID:cchNeYqBo
「…もしかして、用無しになったからやっぱり殺すとか?」
「戦意がない奴を殺す気にはならねぇよ」
垣根はそう言うと外に待機している下部組織の隊員達にフレンダを外に出すように指示。
静かな音でメルセデスの後部座席のドアが開く。
フレンダは無言でメルセデスから出る。
すると下部組織の構成員達が彼女の得物を渡す。どうやら他の車に置いあったようだ。
「…律儀に取っといてくれてたんだ…ありがとね」
フレンダはメルセデスに乗っている垣根と心理定規に礼を言う。
垣根は鷹揚に手を振って答えると彼らを乗せたメルセデスはそのまま走り去っていった。
去っていく車輌を見つめていき、見えなくなるとすとんとフレンダの腰が抜ける。
殺されずにすんだ事への安堵の気持ち。
しかし、自分の命と引き替えに彼女は仕事仲間の命を売った。
アイテムを裏切る。一度目は麦野に対して暗部を抜けない、といった事。
二度目は、アイテムの集合アジトを教えた事。
「…私…最ッ低だ…!」
口に出して彼女は思う。
自分に対する恨みや憎悪の気持ちをもしはき出せるのならば、ここでぺっと吐き出してしまいたい衝動に駆られる。しかし、そんな事は出来ない。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。