785:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:10:15.83 ID:cchNeYqBo
「けど、私に任された役目は簡単でしたよ?ただ学園都市の命令を彼女達に伝えるだけ」
プツン、
佐天の一言で美琴の頭の中の何かが吹っ切れた。
『ただ、学園都市の命令を彼女達に伝えるだけ』
美琴が最も嫌いなもの、それは自分で考えず、誰かの言うことをそのまま鵜呑みにする奴ら。
一方通行の能力進化計画を知ってから美琴はそういう人達を嫌悪する様になった。
そうした考えを持っている美琴にとっては今、目の前にいる自分の友人、佐天涙子は彼女が最も嫌う人種として映った。
美琴は気づけば佐天に質問をしていた。
「今佐天さん何て言った?」
「だから、ただ学園都市の命令を彼女達に伝達するだけ……」
「そこに自分の意志はなかったの?ただ唯々諾々と学園都市の命令を彼女達に伝えていただけ?何も罪悪感とか、そーゆーのを感じなかったの?」
「私は唯々諾々と彼女達に命令を流していました。それが私の意志です。そして私は自分の命令で他人を傷付きてしまった事も理解しています」
「私は……佐天さんが、そんな事をする人だとは思わなかったわ…!もっと強くて豪快で…こんな事とは無縁で…」
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