787:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:12:30.87 ID:cchNeYqBo
「そうよ…」
佐天は以前麦野に聞いたメールを思い出す。
研究所に侵入した人物は御坂美琴…そして今佐天は目の前にいる美琴本人に研究所侵入が本当だったことを聞いた。
「佐天さん、もしかして…マネーカードを回収していたのも…」
「あぁ…あれも、そうですね…上からの指令が送られてきてやったって感じですね、はい」
「佐天さん…じゃあ、あなたが“金目の物に鼻が利く”って言ってたのは…」
まさか嘘だったのか。
確かにあの時は何言ってるんだ?佐天さん。位にしか思わなかったが、あれは出来レースだったのか?
「えぇ。嘘です…すいません…だけど、マネーカードが一体どうかしたんですか?」
「…あなたは間接的に計画に関わっていたのね…」
「マネーカードを回収する行為が御坂さんの言う“計画”に加わっていた事になるんですか?」
「……」
美琴は黙る。
それは佐天にとって、美琴が質問に対して肯定したと映った。
「御坂さん、私、能力者に対して憧れてたんですけど、だんだんそれが変わって、気づいたら御坂さんや初春達みたいに人には言えない何かそうしたものを扱いたかったのかも知れません」
佐天はそう言うと「はは、意味分からないですね」と嗤う。
その嗤いは自分の事を嗤っているのかも知れないし、美琴の事を嗤っているのかも知れない。
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