788:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:13:07.01 ID:cchNeYqBo
「…佐天さん…、私はどんな理由があれ…あの計画に関わった人を許すことは…出来ない…!」
美琴は本当に苦しそうに目をつぶりながら、思い出したくもない記憶を思い返す。
操車場で一方通行と9982号が繰り広げた戦い。
あの戦いを思い返すたびに胸が詰まりそうになって、激しい吐き気に見舞われる。
あの学園都市第一位は…!私の…妹の、いや、私の生き写しの娘(こ)の足からしたたる血を飲んだ!
そしてその計画を妨害しようとしていた布束のマネーカードを拾っていたのは今目の前にいる彼女、佐天だ。
「御坂さん、何だか私はいっぱい迷惑かけちゃったみたいだね」
「……」
佐天はそう言うとすっくと立ちあがる。
どこに行くのよ?と美琴はまだ話は終わってない、という視線で立ちあがった佐天を見つめた。
「今日一日だけは待って下さい…御坂さん」
「?」
「悪いことをしていたっていう自覚…うーん…あるのかなぁ…でも、やっぱり免罪符が欲しいって思ったって事は…やっぱそうなのかなぁ」
「……」
美琴は黙って佐天のつぶやきに怪訝な面持ちで聞く。
「御坂さん、私行きます…今日は見届けないといけない人が居るんです。その人からの報告が来るまで待たせて下さい…報告が来たら…御坂さんの気の済むようにして下さい…」
「あ!ちょっと!」
佐天は美琴の制止を聞かずファミレスを出るとそのまま出て行き、寮に向かっていった。
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