793:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:17:18.34 ID:cchNeYqBo
無線インカムを耳に装着すると下で待機している砂皿に告げる。
「派手にやっちゃいますね☆」
「許可する」
数十メートル先にいる車列に向かってステファニーが劣化ウランが混入しているグレネードを撃つ。
コーティングされた弾丸は敵にぶつかって始めてその汚染物質をまき散らす。
戦闘を走っていたハイエースの付近でグレネードが派手に弾ける。
確認するまでもなく、次弾装填。全ては機敏に。速度が戦機を決する!
ステファニーは黒革手袋を嵌めた手で次の弾丸を込める。
次は局所殲滅用のVXガスを装填したグレネードをぶっ放す!
キュポン!間の抜けた音とは対照的に人を悶絶させる恐怖の毒ガスを充填した弾丸が猟犬部隊のハイエースに向かって行く。
狙われた二台目のハイエースが勢いよくはじけ飛んだ。
(ふっふーん☆これじゃ楽ちんですよ?)
道路の真ん中で立ち往生した猟犬部隊の車列を見つめながらステファニーは通常弾頭のグレネードをぶっ放す。
猟犬部隊は車からとっさに飛び降り、散開するとビルの側面に隠れたり、車輌の残骸から散発的に反撃を始めた。
「ったく…だらしねぇなぁ…てめぇら…。ま、いーや、隊長は最後に格好良く登場だろぉ?普通?」
顔の半分ほどにトライバル調の刺青がある金髪の男が煙の中から出てきた。
彼の部下である猟犬部隊の隊員達が散発的に射撃をする中で、この男だけがてくてくと硝煙くすぶる道路を歩いてくる。
ステファニーがその男を照準に捉えた瞬間、煙幕が彼の当たりを包み込み、道路の周辺は鈍色の空間になってしまった。
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