796:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:20:13.21 ID:cchNeYqBo
「あのビルに入れ!ステファニー!」
「はい!」
ステファニーは中腰で屈みつつ、ビルの入り口に入る。
警戒警報でも発令されたのだろうか?ビルは大きなホテルだった。
「地下駐車場へ行こう。そこで足を確保する」
「了解です☆」
ホテルの従業員はがたがたと震えながら机の下に籠もったり、手をあげ、反撃の意志がないことを砂皿達に見せる。
砂皿はその光景を視野に入れつつ、地下駐車場に向かっていく。
「エレベーター、エスカレーターは使うな、電気を止められたら元も子もない。階段で行こう」
「え?そんなぁ、へとへとになっちゃいますよぉ」
早くも愚痴を吐いたステファニー。冗談半分のつもりで言ったのだったが、砂皿は自分の手で持っていたSR25を背にぐるっと回し、ステファニーの手を取る。
軽い気持ちで言った彼女の顔が紅潮する。
「ま、待って下さい!嘘です!平気ですよ!平気です!」
あわわわ…!と少女の様に動揺するステファニーの表情は確認することなく砂皿は階段を下っていく。
階段をするすると下っていくと地下駐車場の出口に出た。
いくつかの車が静謐を保ちつつ置かれていた。
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