799:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:21:37.35 ID:cchNeYqBo
「ご名答。二の太刀いらずの示現流だ」
剣技こそが武士のステイタスとされていたはるか昔の日本は鎮西(九州一帯)で編み出された殺人剣、それが示現流。
相手を一撃で殺害する事を目論んだ九州の剛剣だ。
「へぇ…じゃ、俺も全力でお前に答えなきゃならねぇなぁ…!」
砂皿は数多の発言に目を細める。
猟犬部隊の隊員のいかめしい装備の格好とは違い、研究者然とした博士の様な格好の男。
しかし、砂皿は彼の醸し出す雰囲気にただならぬものを感じた。
彼は日本刀を構えている砂皿が一足飛びで跳んでくるかどうかのぎりぎりの距離で手袋を嵌める。
「…それで日本刀の斬撃を防ごうと?」
「あぁ、これはだな、炭素繊維を編み上げた特殊な手袋でな、結構良いんだわ、コレ」
数多はそう言うと真っ黒の一見ただの革手袋に見えるそれが嵌っている両の手を思いっきり合わせる。
ガッツツツキィィィン!
まるで鉄が弾けるような轟音が駐車場に響き渡っていく。
「ほう…かなりの強度だな…」
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