800:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/14(月) 04:22:48.74 ID:cchNeYqBo
「テニスラケットが千五百回か?これは…そうだなぁ一万回以上編み上げているからな」
数多はそう言うと恐るべき敏捷さで砂皿の懐に入り込む。
先ほどとは逆に砂皿がバックステップで避けようと思うよりも早く、数多のボディブローが炸裂する。
「…ごッ…ブ…!」
強力な一撃を頂いた砂皿はその場によろめくが倒れる事はしなかった。
「やるじゃねぇか、炭素繊維の手袋の一撃を食らって倒れねぇなんて」
「…はぁ…!クッ…!」
一撃で大打撃だった。
砂皿は痛みで焼ける様な痛みを放っている腹部をさすってやる。
防弾チョッキの上からでこの痛み。生身で喰らっていたら恐らくその場で吐瀉物をまき散らして這い回っていた事だろう。
最悪、死も充分考えられる。
(ふむ…注意せねばなるまい…油断禁物…)
砂皿はちらと日本刀を見る。
すると先ほどの炭素繊維の手袋に触れた部分が刃こぼれを起こしていた。
カラァン!
砂皿は刃こぼれを起こしている日本刀を地下駐車場の冷たい床に投擲する。
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