過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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817:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:03:19.45 ID:ZmrClH2Ho

――第三学区の個室サロン


「未元物質は、この建物の中に居る」


AIM追跡者である滝壺が体晶を使って敵対組織であるスクールのメンバー垣根帝督のサーチを行った結果だった。
アイテムの一同は息を呑む。

なっ…!と動揺する間にガァン!とアイテムの個室サロンのドアが蹴破られた。


麦野と未元物質もとい、垣根がなにやら雑談を交えているようだったが、絹旗はお構いなしに手近にあったテーブルを投擲するが、効果はなかった。
絹旗も垣根に致命傷を与えたとは思っていない。少しでも傷を与えられれば良い位の考えだった。


「ったく…いてぇな…、そしてムカついた。まずはてめぇから粉々にしてやる」


絹旗は垣根の殺気を孕んだ視線に冷や汗を流すが、決して動揺せず、浜面と滝壺に逃げるように指示する。
そして窒素装甲でサロンの壁を破壊し、脱出通路を造り出す。


「早く脱出して下さい、浜面と滝壺さんではあの男には勝てません。車を確保してとっとと遠くへ行って下さい」


絹旗はそう言うとちらと麦野の方を見る。
麦野も同意しているようで無言で頷く。ただ、麦野は滝壺と浜面に寂しそうな表情を一瞬だけ覗かせたのを絹旗は見逃さなかった。


麦野は滝壺達から垣根に視線を移す。
そして勢いよく原子崩しを放出する。


先の研究所では未元物質に全く太刀打ち出来なかった。
しかし、立ち向かわなければなるまい。もし麦野が倒れたら、アイテムの他のメンバーに、いや、浜面に危険が及ぶ。それだけは避けなければなるまい。


「おい、原子崩し、まずはあのセーター一枚の糞アマ殺させろよ、頭きてんだ、俺ァ」


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