818:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:06:36.50 ID:ZmrClH2Ho
「させるかっての、私にも色々あってね」
ふぅん、と垣根は鼻で笑うと未元物質を顕現させる…と言ってもみえないのだが。
「二位と四位の差はデカすぎんだよ」
垣根はそう言うと一気に未元物質を破裂させる。辺りには強風が渦巻き、麦野はサロンの個室の壁まで一気に吹き飛ばされ、背中を強打した。
「殺さなかっただけ、感謝するんだな、ま、これも昔のよしみって奴か、はは。ってかAIM追跡者がどこにいったか教えろよ?」
「う…ぐ…っ。教えてどーすんのよ?」
麦野は飛びそうな意識を必死に制御し、壁から離れる。
原子崩しを顕現させても垣根にはまるで効果がない。
「……滝壺を利用して、どしたいのかってきいてんだよっ!」
「ん?あぁ、あの女か、アイテムは学園都市の治安維持部隊の一角だろ?統括理事長の野郎との交渉権を獲得する為にはいくつか組織を潰して俺の力をアピールしなけりゃならねぇ」
「……ふん、高校性のガキ一人でまともにこの学園都市を相手取ろうって?」
「あぁ。一応そのつもり。その為にはAIM追跡者の能力が必要なんだよ。あいつの力があればどんな能力者に対しても先制攻撃をかけられるからな」
麦野の目に映し出される垣根の表情には迷いは一切感じられず、寧ろ自身に満ち溢れていた。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。