822:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/15(火) 18:09:53.03 ID:ZmrClH2Ho
垣根はそう言うと心理定規にくいっと麦野のそばに行くように首で指示する。
命令された心理定規ははいはい、と悪態をつきつつも麦野のそばにゆっくりと寄っていく。
立ち尽くしている麦野の額の辺りに心理定規はさっと手を添える。
「ふーん……さっき逃げた男の名前は…浜面仕上…付き合ってるんだ、あなたたち」
「…っク…の、覗くんじゃねぇ…!コラ!」
「で、フレンダに対しての距離が…あちゃーだいぶ離れてるわね……えーっと、滝壺理后はっと…あら?この状況で嫉妬してるの?一緒に逃げたことに?」
「滝壺さんに大好きな彼氏を取られたくない」
「……何がしてーんだ…このクソアマぁ」
怒りの中にも一抹の不安な表情を浮かべる麦野は心理定規が手をかざして自分の方に向かってくるのを直視する。
「平気よ、滝壺さんに対する嫉妬の感情をちょっとだけ強くして、あなたの浜面クンに対する距離をちょっとだけ離すだけだから…」
麦野は距離?と心理定規の言ったことに首をかしげる。
「そう、私の能力は人間に生まれる感情を距離として測定して、それを調節出来る力なの」
「……まさか…」
「ちょっとだけいじらせて貰うわね?」
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