838:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/19(土) 04:26:03.04 ID:k76KLL5go
「何で裏切ったんだぁ?フレンダぁ!!オイ!!!!」
麦野に裂帛の気合いで怒鳴られたフレンダは小さく「ひっ!」と震えた声を上げる。
彼女は抗弁することも出来ず、じりと歩み寄ってくる麦野にただ足をがたがたと震わせる事しかできない。
「麦野、その、本当にごめん…謝るって訳よ……麦野なら負けないと思ってさ……!」
フレンダは謝りつつ思った。
姉と一緒にこの学園都市から、いや、麦野沈利から逃げ切ることなど無理だ、と。
フレンダにそう思わせるだけの気迫が麦野にはあった。
(スクールに負けたから、裏切り者の私を消しに来たって事?)
スクールのリーダー垣根帝督と心理定規。
彼等の能力を持ってすればアイテムを壊滅させる事など容易い事だった。
麦野がここにいるということはスクールを倒したか、スクールに負け、それを補完する為に何か新しい事をしようと目論んでいるのかも知れない。
(結局、麦野が私の事を許せない気持ちは理解出来るって訳よ……私が仲間を売ったわけだし……)
「麦野?私、そのゴメン…」
フレンダは気づけば今にも泣き出しそうな表情で麦野に謝罪していた。
しかし、その程度でアイテムの女王がフレンダを赦すわ訳でもない。
「改まっても無駄だっつーのゴミ」
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