842:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/19(土) 04:33:05.44 ID:k76KLL5go
「……お前だけまんまとこの学園都市の闇から逃げようなんて絶対に許せねぇ!」
フレンダは返す言葉が全く思い浮かばなかった。
スクールに投降したフレンダと、同じく投降する意志を最後に見せた麦野の違いは?
「フレンダ!お前は前にファミレスで集まったとき言ったよな?裏切らないってなぁ!それが結局どうなったよ?今やお前が裏切ったせいでこんなざまになっちまった!!」
ここまでアイテムが崩壊してしまった理由は他にも挙げられるだろうが、しかし、フレンダの裏切りがもたらしたものが大きいだろう。
フレンダは思う。
麦野の指輪。あれは恐らく浜面と買った物だろう。
心理定規は能力を使って浜面と彼女の距離を引き剥がしたのだろう。
「お前を殺さなきゃ気が済まねぇ…!大人しく私に殺されろ、フレンダ」
「……結局…………」
フレンダは麦野のモノを見る様な目で完全に射すくめられ、再び自分の体が震える感覚を覚える。
彼女は恐怖の余り、歯はカチカチと不協和音を立て、体のありとあらゆる水分が下半身に集まっていく感覚を覚える。
ここで惨めに体液を流すような醜態は晒したくない。
フレンダの最低限の生理反応が彼女の失禁という最悪な行為を食い止めようとする。
麦野はフレンダにさらに歩み寄ってくる。
身構えるフレンダに対して彼女は思いっきり蹴足を喰らわせる。
「…っが…っ…!」
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