861:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:11:00.54 ID:HhUvIBkbo
「いーよ。自分でやるって訳。一々車停めたらその分だけ合流するのが遅くなっちゃうって訳よ」
フレンダはそう言うと麦野に貫かれた足の痛みを堪えて、後部座席にある応急キットで処置をする。
そしてチェロのケースより少し小さいバックのファスナーをジジと開け、ばらしてある狙撃銃を組み立てる。
「いい銃持ってるじゃないの」
「へへへ、結局、狙撃専門だけどね」
アキュレシー・インターナショナルL96AWS。
A アークティック・W ウォーフェア・S サプレス。
極寒地での作戦遂行も可能であることを意味する。そして消音機能に関しても文句なしの一品だ。
狙撃銃の中では最高峰の性能を誇る。
「お姉ちゃんが派手好きなのは警備員の人から聞いたこともあるし、私はおしとやかだから綺麗に華麗に狙撃するって訳☆」
ステファニーはカーッ!よくゆーよ!と前を見ながら呆れるようなそぶりを見せる。
冗談を交わしつつ、フレンダはハンドガンの手入れも済ませていく。
(いつも見たいに、派手にぶっ放して、ぱーっとやって片付けちゃいましょ。そうすればうまくいくはずです!)
根拠など無い。
しかし、ステファニーについ先ほどまで妹を救えるかどうか逡巡していた面影はそこにはなかった。
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