865:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:17:46.95 ID:HhUvIBkbo
『こいつら全員無能力者じゃねェか』
「うるせぇな。黙って消せ、後裏切り者を出したアイテムにも容赦しなくていいぜ」
一方通行は受話器越しに「りょォかい」、と適当な返事を数多に寄越す。直後、彼の受話器越しにドかぁああン!と大きな破裂音が聞こえた。
「どぉした一方通行?今変な音が聞こえたが?」
『あー、わりぃ。先客だァ。木原君のオーダーも後でやってやっからよ、ただ、ちょいと席外すぜェ?第二位様のご来店だ』
数多は第二位?と一方通行に聞き返すが、電話は既にツーツーと無機質な機械音しか流さなかった。
一方通行の話す内容が正しければ、第二位の垣根帝督がやってきたことになる。
まさか仲良くお茶でもするわけがあるまい。
暗部の組織同士の戦いだろう。数多は内心にクソ!とつぶやく。
猟犬部隊と一方通行が使えなければ後はテレスティーナと妹達(シスターズ)のクローン部隊しかいない。
数多は目を閉じる。
冷静になれ、とことさら言い聞かせる。ここで焦っては一度は接触した砂皿達をみすみす逃がしてしまうかもしれない。
それだけは避けなければならない。
数多は電話を取ると猟犬部隊の隊員に招集をかけ、砂皿達の追跡経路の割り出しに当たらせる。
彼らがそれに当たっている最中、数多はテレスティーナに連絡をしてMARに増援要請を行った。
「あぁ。俺だ、木原数多だ」
『いきなりどうしたの?数多兄さん』
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