867:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:19:07.16 ID:HhUvIBkbo
――第三学区の立体駐車場
「お、おい!麦野大丈夫か?」
「は、はまづ……ら?」
麦野は自分の事を呼び掛ける声に目をさます。
(……痛い痛い!って…パシリの浜面か…)
麦野の視界には自分の肩を揺する浜面の姿とその背後にいる滝壺の姿が映った。
垣根と心理定規の追跡から逃れてきたのだろう、浜面と滝壺の二人は息をはぁはぁと荒くしながら麦野を見ている。
「あれ…?あ、そっか。私倒れてた…」
気絶していた麦野の脳裏に浮かぶのは金髪ブロンドの女が銃をこちらに構えている光景。
そうだ、私は撃たれたんだ、と麦野はぼんやりとした思考で白人の女の表情を思い出す。
彼女は手と目の痛みに苛まされつつも当たりを見回す。
どうやら自分が倒れている最中にどこかに姿を消してしまったようだ。
「麦野!目と腕、撃たれてんぞ!大丈夫かよ?」
「あ、あぁ…」
麦野の意識は依然、朦朧としていた。
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