過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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876:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:30:33.91 ID:HhUvIBkbo

――柵川中学の学生寮


陽がくれはじめている。
長かった一日が終わりを告げようとしている。


佐天は学生寮の二階の自室でひとりぽつねんと座り、タブレット型携帯電話を起動させる。


彼女は思った。自分にはなんらかの罰が下ると。
学園都市から脱出する人間を幇助したのだから。

(アイテムの連中からも連絡こないわね…大丈夫かな…。今日は色んな組織が戦ってるっていう情報も入ってるし……)


佐天は学園都市の戦いの動向が気になっていた。
しかし、それよりもと言ったら失礼になるかもしれないが、もっと気にしている事があった。それは、フレンダの脱出作戦成否だった。


(フレンダから連絡こないなぁ。何してるんだろう…もうとっくに脱出したのかな?携帯の電池が切れたのかな)


佐天はフレンダを逃がすことになんら抵抗は……ないと言えば嘘になる。
しかし、それよりもフレンダが脱出した瞬間に自分が得られるであろう、人を助けたという、かつて人を殺す命令をだしていた事を帳消しにする免罪符を得れる
のではないかと思い気が気でなかった。


散々人を殺す命令を出しておいていまさら、人一人を学園都市から逃がすだけで一体何が赦されるのかは甚だ疑問だ。当の佐天もそれを理解している。


(自分の都合のいい理由付けだって事はわかってる、ただ私は自分の意志で人を助けたいって思う)



フレンダが学園都市から脱出すれば佐天は自分の意志で人を助けた事になる。
その瞬間に得られるものが何か、彼女は見てみたかった。


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