過去ログ - 佐天「…アイテム?」
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877:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/21(月) 04:32:38.79 ID:HhUvIBkbo

――第三学区と日本国の境界線付近

「随分な数の警備だな」


砂皿が超々望遠カメラを覗きつつ、後ろにいるフレンダとステファニーに言う。
彼の保有しているカメラは横田の米軍から譲り受けたカメラで30キロ先から対象を見れる事が出来る代物だ。


今彼らは境界線の検問所から15キロ程の地点にあるビル郡の一角にいた。
学園都市の独立記念日という事で多くの企業が休んでいるのが幸いし、潜入し休息を取れたのは彼らにとって大きかった。


「薄暮の頃合いに行くぞ」


「「はい」」


二人の姉妹の勢いのいい返事が聞こえる。砂皿は望遠鏡に目を押し当てたまま、いい返事だ、と答える。


「恐らく学園都市側は俺ら三人が脱出を目論んでいるのを察知しているだろう、相当な軍備で待ち構えているだろう」


姉妹二人が顔を合わせる。
フレンダがステファニーに引き寄せられて彼女の胸の中に顔を埋める。
ここから脱出出来るかどうか不安なのだろう。


砂皿は望遠レンズから目を離すと疲労の色が滲んでいるフレンダと彼女の肩を優しくなでているステファニーに向かって宣言した。


「君達は死なせない。何が起きてもだ。学園都市からも脱出させる」


砂皿も数多との激闘で負傷し、疲労している。しかし、幾田の戦場を駆け抜けて来た男には失敗は許されなかった。


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