891:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/23(水) 02:28:01.66 ID:tfAIRlH5o
狙撃手を務めている妹達の一人はスコープを学園都市を走っている車輌に合わせて行く。
祝日という事で交通量は少ないが、それでも学園都市と日本の首都圏をつないでいるこのゲートは数々の車輌や人がいる。
各車両を一台一台チェックしていく。ターゲットの三人は変装しているかも知れない。
あらゆる可能性を考慮する必要がある。
高層ビル群から見える日本国の夕景。
新宿の高層ビル群の赤色ランプがコウコウチカチカと灯っている。
(三人は学園都市から出て、どこにいくんでしょうか?)
狙撃手を務める妹達が内心につぶやく。
山々に残っている太陽の残滓の光は学園都市のビルを真っ赤な光で舐め尽くそうとしているかの様だった。
その光がスコープに入ってくる。狙撃手の妹達の一人が太陽光を見るのを避けようとした時だった。
不意に腹部に痛みが走る。
続いて、胸、どちらも人体急所に該当する部位だった。
(ど、どこから…?)
まさかと思い、妹達の内の一人は高層ビル群に視線を合わせる。
乱立するビルの中から狙撃手を見つけ出すのは難しい。
窓は太陽光を乱反射してまぶしい。
「こ、こちら…モンスーン、狙撃を受けました…!」
狙撃手はちらっと狙撃助手を務める妹達を見るが、その彼女も既に敵に発砲されている様で、絶命していた。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。