908:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/24(木) 13:31:07.06 ID:Mj+dOVNSo
――第三学区 出入国ゲート付近
「各自持場に就いたまま聞け」
数多の無線が第三学区で警備行動についている隊員達の耳に行き届く。
彼ら―猟犬部隊の隊員とMAR、残っているモンスーンに所属している二人の妹達―は数多の無線に耳を傾ける。
「つい先ほど入った連絡だぁ。モンスーンの二人がやられちまった様だ」
「ケド、驚くことはねぇ。これで三人の目的が明らかになった。第三学区の出入国ゲートに向かってる」
「今第三学区の出入国ゲートに待機してるのは…俺と猟犬部隊の隊員数名、MARの隊員数名とモンスーンの二人だ」
「今更警備範囲の再検討をしてる場合じゃねぇ。それは混乱を生むだけだ。なんで、各自その場を全力で死抜きで守れ。まぁ、死んでもらってもかまわねぇけど」
「とにかくだぁ、三人を学園都市から出すな。出したら今後、世界に対して数十年の技術先行で優位性を保ってきた学園都市の危機になりかねない」
「だぁかぁら、絶対にこの三人を出すな」
数多は命令に対する返答を待たずして無線を切る。
そして再び第三学区の出入国ゲートの付近に停まっている車輌群の警備を猟犬部隊の隊員に任せ、彼は大型トラックの無線車の中の椅子に腰を下ろす。
(早く来いよ、三人組…!)
数多がそう思った矢先だった。
外の出入国ゲートから大きな音が聞こえた。
1002Res/828.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。