913:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/24(木) 13:38:31.30 ID:Mj+dOVNSo
「チッ」
砂皿は軽く舌打ちをする。
まさか蹴足が命中する前に先に自分から合わせてくるとは予想外だった。
蹴りで片足になった砂皿の不安定な体勢を数多は見逃さなかった。
グアッ!と飛び立った数多は砂皿と組み合った状態のまま一気に空に上がる。
一メートルほど飛び、その場でとっさに体育座りのようにくるまった体勢に移行する。
この時に警戒して手をほどいた砂皿は防御の姿勢を取る。
(来る…!)
ぐっと腹部に力を入れる砂皿。どこに来る?顔か?首か?腹か?
一瞬の思考の逡巡の内にボッ!っと数多の両脚がまるでカタパルトの様な勢いで砂皿の顔に迫ってくる!
とっさに両手を顔の付近に構える。
腕の辺りに数多の蹴りが炸裂し、砂皿の手は冗談ではなく、ビリビリとしびれる感覚を覚えた。
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