916:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/24(木) 13:41:54.19 ID:Mj+dOVNSo
(なるほど、フレンダが超大脱走したって事ですか…で、脱走者を出したアイテムに制裁を加えるために第一位がここに来た…)
「超浜面と麦野と滝壺さんを連れて早く避難して下さい」
「ひっ、避難ってどこに行けばいいんだ?っていうか、絹旗!おまえは!?」
「私のことはどうでもいいので、とにかくどこでもいーから早く逃げて下さいッ!」
浜面の声は絹旗の怒声に掻き消される。「お、おう!」と上擦った声をあげて浜面は車に乗り込む。
絹旗は「滝壺さん!」と呼び掛ける。その呼び声に滝壺は振り向く。
「体晶、貸してください!」
「え?……きぬはた。どーゆー事?」
滝壺は絹旗の発言を聞き返す。絹旗はたしかに言った。「体晶」と。
「私の能力は目の前にいるあの男の思考回路や演算体系を埋め込まれたもの、体晶を使えば、もしかしたら……可能性を見いだせるかもしれません」
可能性。
はたしてそれが絹旗の一方通行にたいする勝利を収める事が出来る可能性か。
或いは滝壺達が脱出出来るまでの可能性か。
それはわからない。
とにかく、絹旗は一方通行に視線を合わせたまま、滝壺に体晶を出すように促す。
「できないよ。きぬはた。あれには適性があるかどうかで決まるから、今、絹旗に体晶を渡す事はできない。むしろ適正があっても渡すことは出来ないよ!」
「そんな悠長な事を超言ってる場合ですかッ!?滝壺さんっ!」
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